F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどが開催される、日本のモータースポーツファンの聖地・鈴鹿サーキット。
楽しめるのはレースだけでなく、遊園地やホテルなど家族で遊べるスポットがあることを知っていましたか?レーシングコースを見渡せるグルメスポットや、限定お土産を買えるショップなど、魅力的な施設がたくさんあります。今回は鈴鹿サーキットの遊び方・見どころを一挙に解説。子どもが絶対に喜ぶ人気アトラクションも詳しく紹介します。
鈴鹿サーキットとは?
「鈴鹿サーキット」は、ホンダグループが運営する日本最大級のレーシングコース。レース場以外にも、遊園地・レストラン・ホテル・ショップなどを併設する複合テーマパークです。
F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなど、名だたるレースが行われる日本最長のサーキットがあることで有名です。
オープンは1962年9月。「レースをやらなければクルマは良くならない」という本田宗一郎の信念の元に創設され、オープン直後の11月には「第1回全日本選手権ロードレース大会」が開催。翌63年には「第1回日本グランプリ自動車レース大会」が開催されました。
世界の名車を目の当たりにした日本の自動車メーカーは、車の性能差を知ることとなり、その後の自動車産業の発展に大きく寄与することになったといわれています。国内の自動車メーカーが技術を磨く場となった鈴鹿サーキットは、数多くのトップドライバーを輩出しました。
二輪車ロードレースにおいても、国際クラスの耐久レースを数多く開催し、世界に知られるビッグイベントへと成長を遂げています。
写真は2022年8月28日に行なわれた「SUPER GT第5戦」の決勝レース。最後尾スタートからの大逆転で会場は大いに盛り上がりました。
2022年8月19日の「鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会」では、ホンダのワークスチーム、Team HRCが序盤からトップに立ち、パーフェクトなレース展開で観客を魅了しました。
国際的にも難しいと評価される鈴鹿サーキットのコース。さまざまなドラマが生まれ、ドライバーの夢がぶつかる舞台となったのです。
レーシングコースの観客席は、レースが開催されていないときでも立ち入れます。静かな観客席に立ち、レースの余韻に浸るのもいいかもしれません。
また、鈴鹿サーキットでは、ファミリー向けのイベントが多いことでも知られています。現在はコロナウイルスの影響で開催されていませんが、中学生以下の子どもと同伴者が参加できる、ピットを歩くイベント「キッズピットウォーク」、夜間のホームストレートを歩ける「ストレートウォーク」などがとくに好評でした。再開が待ち遠しいところです。
好奇心がグングン育つ!子どもにおすすめのアトラクション
鈴鹿サーキットは、レーシングコースの手前に遊園地が併設されています。遊園地には、自動車やバイク、モータースポーツへの好奇心を自然に育める、楽しいアトラクションが勢ぞろいしています。ここからは、親子で楽しみたい人気アトラクションを紹介します。
・かわいい自動車で交通ルールを学べる「コチラドライビングスクール」
子どもが主役の街、プッチタウンにある「コチラドライビングスクール」。運転教習所を模したコースをドライビングし、交通ルールやマナーを守りながら走行して高得点を狙うアトラクションです。
ルールやマナーを守るといっても堅苦しいものではなく、一時停止やあいさつなどにゲーム感覚で挑戦できます。ドライバーが交通ルールを守っているかはカメラで判定され、最後に「ゴウカック教官」が判断してくれます。
「地面に描かれている白い丸を通る」「赤信号を待つ」「トンネルでライトを点ける」「水たまりは踏まない」など、ポイントをクリアしながら走行すると加点されます。
満点は100点。見事100点を獲るとプラチナ免許証をもらえるのですが、大人でも100点を獲得するのが難しいといわれています。腕に自信があるなら、親子でチャレンジしてみては?
80〜90点がゴールド免許証、30点〜79点がノーマル免許証になります。終了後にスタッフが紙の免許証を発行してくれますが、センターで1枚300円を支払うとプラスチックの免許証を発行してくれます。
なお、スタッフに話しかけると、どこで減点されてしまったかを教えてもらえます。積極的に会話して、ぜひ高得点を目指しましょう。対象は5歳以上。4歳以下の子どもは中学生以上の同乗が必要です。
・白熱のレースを体感!「デュエルGP」
鈴鹿サーキットの本コースを模したレーシングコースを、2台で競争するアトラクション。
スピードは下のコースターレールでコントロールされており、ドライバーが操作できないようになっています。とはいえ、ハンドル操作を誤ると大きく回転するので、ドライバーの腕が試される仕組みです。
二人一組でレースを競うので、「ライバルに負けたくない!」という競争心が燃え上がります。マシンは全部で10種類。色ごとに性能や特徴が異なっており、どのマシンに乗れるかは運次第です。
お目当てのマシンに乗るために、何度もリピートしたくなるかもしれませんね!なお、ミスしてもコースを外れることがないので、小さなお子さんでも安心して楽しめます。
「近未来のレース」をテーマにしており、アトラクションとは思えないほどかっこいいレーシングコースが印象的。夜になるとマシンのLEDライトが灯り、より近未来的な雰囲気が高まります。
優勝するとウィナーズカードがもらえます。センターで発行料300円を支払うと、顔写真と名前が入った本格的なカードが発行されるのもうれしいところ。定員は最大2名で、対象は120cm以上。最高速度は約40kmなので、確かな迫力を味わえますよ!
・本格的なレース体験ならココ!「サーキットチャレンジャー」
鈴鹿サーキットのレーシングコース(東コース)を舞台に、最先端のEVマシンでレースを行うアトラクション。「未来のレーシングマシン開発」をテーマに、さまざまなミッションに挑戦します。
マシンのハンドルには、アクセル・ブレーキ・ステアリングなどの操作が集約されていて、これらをしっかりと操りながら走行しなければなりません。
ミッションは、連続で6回左右にハンドルを切る「ハンドリングテスト」や、タイミング良く4速までシフトアップして駆け抜けるなど、さまざまなコントロール技術を問われる全4種類。
クリアできたかは、データカードに記録されます。出口にあるデータステーションにカードを入れると、リザルトデータをもらえます。自分の走りを確認し、さらに上を目指して挑戦しましょう!
リザルト用紙をセンターに持っていくと、結果に応じたライセンスカードを作成できます(300円)。結果はS・A・B・Cの4ランク。最高のSランクはかなり難しいので、クリアできたら友達に自慢できるはず。
乗車定員は最大3名(大人2名+幼児1名)まで同乗可能。ひとり乗車が可能なのは小学校5年生から。2歳から乗車できますが、中学生以上の同伴者が必要になります。
・小型バイクでタイムを競う「GPフィールド モトファイター」
鈴鹿サーキットのレーシングコースの特徴を取り入れたコースを舞台に、ベストタイムを競うアトラクション。最大速度15kmの本格的なレーシングバイクに乗って、アクセルワークや体重移動などを駆使してタイムアタックに挑戦します。
最初に練習コースで乗り方を覚え、乗りこなせたら本コースに進めます。本コースは最大6人によるタイムアタック。コースアウトすると速度制限がかかるので、気をつけながら走行しましょう。
S字やヘアピン、スプーンカーブなど、コースにはいくつもの難関が待ち受けています。子どもはもちろんのこと、大人でも十分に楽しめるアトラクション。訪れた日には、実際に何人もの大人が挑戦していました。
対象年齢は、小学校3年生以上で補助輪のない自転車に乗れる子ども、または6歳以上でアトラクション「キッズバイクトレーニング」でA級ライセンスを取得した人が条件です。
鈴鹿サーキットのアトラクションに共通しているのは、クリアすべきミッションがあり、達成するために工夫したり、努力したりするところです。
ただアトラクションを楽しむだけでは得られない達成感や、「目標に向けて頑張ろう!」という気持ちをもたらしてくれます。何度でもリピートすれば、“やり込む楽しさ”も学べるでしょう。
本格的なマシンに乗ることで、自動車や二輪への興味が自然と育まれるはず。親子で思いっきり遊べば、子どもは将来熱心なモータースポーツファンになるかもしれませんね!