まるで田舎の老舗旅館!日帰り温浴施設「箱根湯寮」で体験する里山トリップ

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 箱根の温泉地「箱根湯本」に、気軽に田舎を感じられる日帰り温浴施設があります。それが「箱根湯寮」。駅からのアクセスがよく、囲炉裏のレストランや豪華な貸切個室露天風呂があるなど、日帰り温浴施設とは思えないほどクオリティの高い施設です。今回はasoview!編集部が、箱根湯寮の見どころや過ごし方を取材してきました。

箱根湯寮とは?箱根の自然に囲まれた贅沢な日帰り温浴施設

 箱根湯寮は箱根の温泉地「箱根湯本」駅から送迎バスで約3分の場所にある日帰り温浴施設です。箱根湯本駅から山道を登った高台にあるため、周囲は自然に囲まれていてとても静か。

 館内はどこにいても薪が燃える煙の香りが感じられたり、古民家の優しいぬくもりを感じられたりと、喧騒を離れた里山の時間が流れています。また全19室の貸切個室露天風呂があるのも見どころ。東京から約90分で訪れられる”田舎”を体験してみましょう。

箱根湯寮の料金

入館料金

  • 大人(中学生以上):1,400円
  • こども(小学生):700円

浴衣レンタル

  • 300円

タオル販売

  • バスタオル:450円
  • フェイスタオル:250円

箱根湯寮の割引クーポン

箱根湯寮には、日帰り入浴+お食事がセットになったお得な日帰り入浴クーポンがあリます。事前にスマホで購入する電子チケットなので、入場の際はスマホを提示するだけと受付も簡単です。

箱根湯寮の営業時間

大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」

  • 平日:10:00~21:00(最終入場20:00)
  • 土休日:10:00~22:00(最終入場21:00)

貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」

  • 平日:10:00~21:00(最終入場20:00)
  • 土休日:10:00~22:00(最終入場21:00)

食事処「囲炉裏茶寮 八里」

  • 平日:11:00~21:00(L.O.20:00)
  • 土休日:11:00~22:00(L.O.21:00)

リラクセーション「ほぐし庵ゆるるか」

  • 平日:11:00~21:00(最終受付20:00)
  • 土休日:11:00~22:00(最終受付21:00)

リラクセーション「ほぐし処 座楽」

  • 平日:11:00~21:00(最終受付:20:00)
  • 土休日:11:00~22:00(最終受付:21:00)

箱根湯寮の混雑情報

 箱根湯寮が混雑するのは夕方以降。箱根湯本駅から近いこともあり、箱根観光を終えた人が帰りがけに立ち寄ることが多く、夕方から夜にかけて混雑します。また箱根の山々が紅葉で色づく11月中旬から12月初旬にかけては、平日でも混雑するので注意が必要です。とはいうものの、箱根湯寮は小学生未満が大浴場に入れないので、大浴場は比較的静か。浴場も広々としているので、混雑していても窮屈さを感じることはなく、静かなひとときを過ごせます。

箱根湯寮のアクセス

 

公共交通機関を利用する場合

  • 箱根登山線「箱根湯本駅」から無料送迎バスで約3分
  • 箱根登山線「塔ノ沢駅」より約5分

らくらくアクセスできる無料送迎バスも運行!

 箱根湯寮では、箱根湯本駅と箱根湯寮をむすぶ無料の送迎バスが運行されています。

無料送迎バスの時刻表。何分おきに運行している?

【無料送迎バス】平日ダイヤ
【無料送迎バス】土休日ダイヤ

 平日は9時から15分おき、土休日は9時から10分おきに運行されているので、いつ訪れてもスムーズにアクセスできるのが嬉しいポイント。箱根湯寮までの所要時間は約3分と、あっという間です。

無料送迎バスの乗り場はどこ?

 

送迎バスの乗り場は、箱根湯本駅の改札を出てまっすぐ進み、階段もしくはエスカレーターを降りてさらに少し歩いた場所にあります。

塔ノ沢駅からも歩いていけるけど…

 箱根湯寮へは塔ノ沢駅から徒歩でもアクセスできますが、箱根湯本方面から塔ノ沢駅を使ってアクセスする場合、箱根登山鉄道で箱根湯寮を通り過ぎた後に、箱根湯寮まで歩いて戻る形になるので、基本的には箱根湯本駅から無料送迎バスを利用するのがいいでしょう。逆に強羅方面から訪れる場合は塔ノ沢駅を利用してみるのもいいでしょう。ただし山道のようなルートになっており、夜は暗いので塔ノ沢駅を利用する場合は日中がオススメです。

マイカーを利用する方

  • 小田原厚木道路「箱根口IC」から約10分
  • 東名高速「御殿場IC」から約45分

箱根湯寮の駐車場

 箱根湯寮には無料で利用できる駐車場が92台分完備されています。土休日の夕方以降など、混雑時には駐車場が利用できない場合もあるので、なるべく公共交通機関と送迎バスを活用するのがオススメ。なお箱根湯寮の駐車場が満車の場合は、箱根湯本駅から箱根湯寮へ向かう途中にコインパーキングがあるので、そちらを利用することもできます。コインパーキングの目の前には無料シャトルバスの停留所があるので、車を止めてから無料送迎バスを利用しましょう。

箱根湯寮を体験。
まずは受付を済ませよう!

 箱根湯本駅から送迎バスにゆられること約3分。ちょっと急な坂道を登りきったら箱根湯寮に到着です!バスに揺られながら山道を登っていくシチュエーションも、なんだか田舎のおばあちゃんの家に来たような気分…。入り口の門構えからもう風情を感じさせます。

 門をくぐって帳場(フロント)へ向かいましょう。帳場の前には季節の花を使った豪勢なアレンジメントが。こういった細かいところから、雰囲気がしっかりと演出されており、旅行気分が高まります。

帳場はさながら田舎の古民家。

 そして帳場に到着。老舗旅館のようなノスタルジックさと清潔さが同居する居心地のいい空間が広がっていました。そして、どこからか漂ってくる薪の燃えるいい匂い…。里山出身の筆者は、入り口ですでにすごく懐かしい気分になりました。

 そして天井を見上げるとこの光景。高くて開放感のある天井に、古民家を感じさせる梁がめぐらされていました。実はこの梁に使われている木材、実際の古民家を解体、移築したものなんだとか。だから本格的な田舎気分を感じられるんですね。

 と、入り口からすでに満足感の高い箱根湯寮ですが、まだまだ入り口。帳場でプランを選んでお金を支払います。入浴だけなら大人(中学生以上)は1,400円、こども(小学生)は700円です。

手ぶらで訪れる場合はタオルを購入しよう!

 バスタオルとフェイスタオルはレンタルがないので、手ぶらで訪れる場合は購入する必要があります。デザインは箱根湯寮オリジナルのものなので、旅の記念に購入して自宅で温泉気分を味わうのもいいかもしれません。

浴衣レンタルで旅行気分をプラス

 箱根湯寮では300円で浴衣がレンタルできます。また貸切個室露天風呂を利用する方は、「壱ノ巻」「弐ノ巻」利用時は100円、「参ノ巻」利用時は料金に含まれているので別途レンタル料金を支払う必要はありません。浴衣のデザインは一般利用と貸切個室露天風呂利用でことなり、秋から春にかけてはどちらを利用しても半纏(はんてん)がついてきます。

館内には浴衣を着て撮影したくなるようなスポットがいっぱい。写真は貸切個室露天風呂の浴衣。

 この半纏がついている、というのは女の子に高評価。浴衣のアクセントになり、旅行気分もアップ。浴衣が多少着崩れても隠せる、というのも嬉しいポイントです。

森のなかに作られた大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」でリラックス

 受付を済ませたらさっそくお風呂へ!箱根湯寮の露天風呂は周囲が森に囲まれているのでとても静か。近くには早川が流れ、川の流れる音と風が揺らす木々の葉擦れの音が心地良いひとときを演出してくれます。お風呂は内湯と露天風呂にわかれており、男女ともに内湯にはお風呂が1種類、露天風呂にはお風呂が4種類です。

 とくに露天風呂エリアはひとつひとつのお風呂が広く設計された開放的な空間。写真は女湯の様子ですが、山の斜面に沿って3段階のフロアを設け、1フロアごとにお風呂が設けられた贅沢な造りです。温泉の温度はどのお風呂も熱すぎずぬるすぎずな温度になっており、森林浴を楽しみながらじっくりと入浴できます。

 贅沢に温泉をひとり占めできる信楽風呂も。つぎつぎと注がれる新鮮なお湯を一人でじっくり味わう…。至福のひと時です。

 岩風呂は大人数が足を伸ばしてもぶつからないほどの広さ。他のお客さんと適度な距離感を保ちながら、じっくり温泉を楽しめます。

 露天風呂の奥には川のせせらぎを聞きながら、心地よい入浴が楽しめる「見晴らし風呂」も。浴槽の周りには大きな木々が生い茂っており、目の前にひろがる四季折々の自然美を感じられます。

 露天風呂の一角にはサウナ「熱ノ室」も!この熱ノ室、なかにはいると普通のサウナと少し違う点が。それが”香り”です。サウナに入った瞬間に、ふんわりと蒸気に熱されたいい香りがします。これは毎時熱ノ湯で開催されている、ロウリュウサービスの影響。毎時開催されていおかげで、いつ入ってもアロマの匂いが漂っています。

 サウナで思いっきり汗をかいたら、すぐ横の水風呂「沢水風呂」へ!深さは2段階になっていて、好みの深さで身体をシメられます。また水温は18度前後。冷たい水風呂とサウナの交互浴で日頃の疲れを全部忘れそう…。

 いっぽう内湯には大きな窓があり、内湯ながらも開放感抜群。日中は木漏れ日と湯気が織りなす癒やしの空間で温泉を、夜にはまどろみを誘う落ち着いた照明のなかで温泉を、それぞれ時間に応じた楽しみかたができます。内湯にはジェットバスもあるので、露天風呂→サウナ→水風呂→外気浴でリラックスしたあとのシメにジェットで身体をほぐすのも気持ちいいですよ。

箱根エリア唯一のロウリュウサービスが嬉しい!

 さきほどもご紹介した通り、箱根湯寮ではロウリュウサービスが開催されています。しかもロウリュウサービスをしている温泉は、箱根エリアではここ箱根湯寮だけ(2018年11月時点)。毎日11時30分から19時30分まで1時間ごとに開催という回数の多さも注目したいポイントです。

 ロウリュウサービスで使われるアロマ水は、毎時違うものが用意されるので、いろいろな香りを楽しめるのもいいですね。アロマ水の種類は、ミントライムやグレープフルーツ、カモミール、ワイン、ピーチ、ラベンダー、ヴェルガモット、ユーカリなどなど。これはほんの一例で、さまざまなアロマ水をシーズンにあわせて使い分けているのだとか。

プライベートな癒やしのひととき。
貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」

お部屋の入り口も旅館のよう

 箱根湯寮の人気の秘密は、全19室ある貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」。ふつう温泉宿で露天風呂付き客室に宿泊しようと思うと、結構な予算が必要となるもの。ですが箱根湯寮では、旅館の露天風呂付き客室と遜色ないクオリティの露天風呂付き個室をリーズナブルな料金で利用できます。

 また箱根湯寮の大浴場は小学生未満だと利用できませんが、離れ湯屋 花伝は小学生未満も利用できるので、家族で温泉を楽しみたい方はこちらを利用するといいでしょう。(※おむつを使用されている方はご利用できません。)

お部屋はグレードでわかれた3タイプ

 離れ湯屋 花伝には、3タイプのお部屋が用意されています。一番リーズナブルなグレードは「壱ノ巻」、その次にちょっと贅沢な「弐ノ巻」、一番豪華な「参ノ巻」と続きます。グレードの違いによって、お部屋の広さや露天風呂の大きさがことなり、同一グレードのなかでも浴槽の形がすこしずつ違うのも特徴。ここでは、それぞれのお部屋の特徴についてご紹介します。

壱ノ巻

 

 壱ノ巻は2名用のお部屋が全7室あります。お部屋の広さは18㎡。2人なら窮屈さを感じることなく、かといって広すぎるということもない、収まりのいい落ち着く空間になっています。

 お風呂も2人で入っても余裕のある作りで、それぞれがのんびりとくつろげる設計。

 もちろん貸切個室露天風呂は全室に各種アメニティも完備されています。品質の良いシャンプーやボディソープが置かれているのも、ちょっと嬉しいポイントですよね。

 冷蔵庫や洗面台、ドライヤーなど、滞在を快適にすごすためのアイテムも揃っています。この冷蔵庫でお酒を冷やしておいて、お風呂上がりに乾杯なんて過ごし方もステキですね。

弐ノ巻

 弐ノ巻は、お風呂もお部屋も広々としたつくり。2名~4名定員のお部屋が全8室あり、お部屋の広さは24㎡もあります。お部屋の種類は何種類かあり、なかにはユニバーサルデザインのお部屋も。お身体が不自由な方でも、気兼ねなく温泉が楽しめよう配慮されています。ほかにも湯上がりにゴロゴロ、だらだら過ごせる和室のお部屋もあるので、思いっきり脱力して休日を過ごしたい方にピッタリです。

 また弐ノ巻のお風呂は林に面しているため開放感バツグン。目隠しも低く自然のなかで温泉を楽しむ喜びを感じさせてくれます。弐ノ巻は、お風呂から箱根登山鉄道が通り過ぎていくのを見下ろせるのも見どころ。なかなか見られないアングルとロケーションで、箱根登山鉄道の走る姿を楽しめます。

参ノ巻

 参ノ巻は全4室しかない贅沢な貸切個室露天風呂です。今回編集部がおじゃましたのは「紫陽花」のお部屋。お部屋はどことなく大正ロマンを感じさせる洋室です。

【左上】「紫陽花(あじさい)」【右上】「石楠花(しゃくなげ)」
【左下】「山法師(やまほうし)」【右下】「花水木(はなみずき)」

 参ノ巻は全部屋それぞれ雰囲気がことなりますが、どのお部屋も木のぬくもりを感じさせてくれるダークブランを基調としたインテリアや光量の抑えられた照明が、落ち着きある空間を演出しています。

 

 また参ノ巻の露天風呂は、どれも大浴場の露天風呂と見間違えるような広々としたお風呂になっています。こんなお風呂をひとり占めできるのは贅沢の極みです。写真は「紫陽花」の露天風呂。野趣あふれる岩造りの浴槽は温泉風情たっぷり。

【左上】「紫陽花(あじさい)」【右上】「石楠花(しゃくなげ)」
【左下】「山法師(やまほうし)」【右下】「花水木(はなみずき)」

 お風呂もお部屋によってそれぞれ形が異なります。とくに「石楠花」のお風呂は、ほか3部屋の野趣溢れるつくりと打って変わってモダンなつくりなのが特徴。モダンなお風呂がお好きな方は、コチラを利用してみるのもいいでしょう。

 参ノ巻の露天風呂にはデッキテーブルとデッキチェアも完備。箱根の透き通った空気と温泉からたちのぼる湯気を感じながら、贅沢なひとときを過ごせます。ここでコーヒーやお酒をいただくのも良さそう。

離れ湯屋 花伝の予約について

 離れ湯屋 花伝は、利用日の1ヶ月前から予約ができます。事前予約なしでも当日空室があれば利用できますが、土日や祝日などの休日は満室で利用できないこともありますので、ご利用日が決まっている場合は事前に予約しておくことをオススメします。予約方法は電話予約のみです、

離れ湯屋 花伝 事前予約:0460-85-8411

離れ湯屋 花伝の詳細情報

料金(2018年11月現在)

  • 壱ノ巻(7室):【利用料金】4,000円 / 60分 【延長料金】2,000円 / 30分
  • 弐ノ巻(8室):【利用料金】5,000円 / 60分 【延長料金】2,500円 / 30分
  • 参ノ巻(4室):【利用料金】6,000円 / 60分 【延長料金】3,000円 / 30分

※貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」だけの利用が可能(大浴場への入浴料不要)
※あわせて大浴場を利用する場合、大人(中学生以上)1,000円 / 子ども(小学生)500円が別途必要

料金に含まれる設備・サービス

タオル、各種アメニティ、浴衣(参ノ巻のみ)

※壱ノ巻、弐ノ巻は別途100円で浴衣レンタル可能(大人用・子ども用サイズあり)

お風呂上がりに館内さんぽを楽しもう。

 箱根湯寮は館内の中心に手入れの行き届いた庭園がっあたり、館内のいたるところに田舎の里山を彷彿とさせる演出があったりと、どこを切り取ってもフォトジェニック。

 浴衣姿でふらっと散策するだけでも、インスタ映えする写真がたくさん撮れます。お風呂から上がったら、火照った身体のクールダウンもかねて館内を散策してみましょう。

 まず編集部が気になったのは、庭園の真ん中にあるこの囲炉裏場。実は帳場に入った時から、館内のどこへ行っても薪の燃えるいい匂いがしていたのですが、正体はこの囲炉裏場でした。ここで薪を燃やすことによって、館内全体に焚き火の匂いを行き渡らせて、”田舎っぽさ”を演出しているんだとか。

 

 囲炉裏場でいい匂いを漂わせていたのはこの「ナラの木」。ナラの木といえば、燃焼時間・熱量ともに優れていて、焚き火に最適な木です。

 

 じわじわと燃えながら煙をあげる様子は、眺めているだけでリラック効果がありそう。薪が燃えるパチパチという音も耳に心地よく、気を抜くとまどろみそうなほどスローな時間が流れます。

 囲炉裏場のすぐ横にある薪置き場。積み重なった薪の姿も、どこか情緒を感じさせてくれます。

 通路の軒下にはとうもろこしが干されていました。これも田舎の農家や古民家を感じさせるにくい演出です。

 農具が無造作に置かれている場所も。館内のどこに居ても田舎風情を感じさせてくれる演出の細やかさに感服です。

まるで里山の老舗旅館。囲炉裏をかこんでお食事を

 館内を散策してクールダウンできたら、お次は食事処「囲炉裏茶寮 八里」でお腹を満たしましょう。囲炉裏茶寮 八里は、日帰り温浴施設とは思えないクオリティのお食事が愉しめることでも知られています。それもそのハズ、囲炉裏茶寮 八里の料理長は、箱根湯寮を運営する小田急リゾーツの関連ホテルで腕をふるってきた確かな腕の持ち主。リゾートホテルと同じレベルのお食事がいただけるのも箱根湯寮の魅力です。

 八里に入ってはじめに目に飛び込んでくるのがこれ。山女魚が炉端でじっくりと焼かれています。めちゃくちゃ美味しそう。

 さらに入って右手には大きな囲炉裏が設けられたテーブルが。カウンターのように2人で横に並んでお食事を楽しみたい方などは、この席がいいかも。

 奥にいくと八里のメインとなる囲炉裏席があります。囲炉裏席は全60席あり、炭火を囲みながらお肉やお魚の炭火焼きが楽しめるのも八里の見どころ。

 ほかにも庭園の木漏れ日が気持ちいいがありました。テラス席からは四季折々に色彩を変える草木を眺められ、秋が深まってくると美しい紅葉を横目にお食事を堪能できます。

 ちなみにテラス席横の庭園は、夜になるとこんな雰囲気。程よくライトアップされて幻想的です。

 囲炉裏席やテラス席以外にも座敷席、カウンター席などが設けられており、過ごし方に応じてお席を選べるのもポイントです。座敷は掘りごたつのようになっているので、ゆっくりくつろいでも足が疲れません。

 座敷席には子ども用の椅子も用意されているので、小さな子ども連れで訪れる場合は座敷がオススメ。

季節の味覚を贅沢に愉しむ。囲炉裏茶寮 八里のおすすめメニュー

 囲炉裏茶寮 八里のみどころは、なんとっても囲炉裏で炭火焼きが楽しめること。そのため囲炉裏の良さを100%愉しめるメニューを頂くのがオススメです。

 今回編集部が頂いたのは、季節の食材をふんだんに盛り込んだ「秋の囲炉裏コース(3,900円)」。2018年11月30日まで提供されている、旬の食材をふんだんに使用した贅沢なコースメニューです。なお2018年12月からは冬の囲炉裏コースが用意されます。

秋の囲炉裏コース内容は以下のとおり。

  • 鮟肝の茶碗蒸し
  • 菊花浸し
  • 鰹のたたき
  • 囲炉裏炭火焼き(ズワイ蟹、原木しいたけ、エリンギ、あわび茸、さつま芋、甘長とうがらし)
  • 炭火炉端焼き(山女魚の炭火焼き)
  • お食事(しめじと野沢菜わさび風味の炊き込みご飯、香の物、味噌汁)
  • 甘味

 まずはじめに、前菜として鮟肝の茶碗蒸しや菊花浸し、鰹のたたきなどが出てきます。どれも綺麗に盛り付けられ色彩も豊か。お皿も可愛く、囲炉裏と一緒に写真におさめたらインスタ映えします。前菜を楽しんでいたら、スタッフの方が囲炉裏に炭火を用意してくれ、炭火焼きのメニューがサーブされました。

 炭火焼きの具材はどれも肉厚。ズワイ蟹、原木しいたけ、エリンギ、あわび茸、さつま芋、甘長とうがらしが綺麗に盛り付けられています。

 

 ひとつずつ丁寧に網の上にのせて焼いていきましょう。遠火でじっくり焼き上げた炭火焼きは、ほのかに煙に燻されており風味豊か。素材の旨味がぎゅっと凝縮されています。またズワイガニは身が分厚く甘みが濃厚。

 炭火焼きのメニューを焼いている間に、炉端焼きの山女魚が到着。山女魚の炉端焼きは、注文が入ってから40分かけてじっくりと火を通しているため焼く必要はありません。炭火の横にさして温めます。

 山女魚はかぶりついていただくのもアリ。八里の山女魚は川魚の生臭さがまったくなく、魚が苦手な方でも美味しく食べられます。また炉端で時間をかけてじっくり焼き上げられているため、パリッとした食感を楽しみながら骨まで食べられるのも特徴です。これなら骨を取るのが苦手という人でも美味しく頂けそう。お醤油や大根おろしもあるので、味にアクセントをつけていただくと色々な味わいが楽しめます。

 一通りお食事を楽しんだら、〆のお食事を。しめじと野沢菜わさび風味の炊き込みご飯、香の物、味噌汁をいただきます。秋を感じさせてくれる炊き込みご飯は、野菜が潰れておらずコリコリという食感が楽しめます。またお味噌汁はさっぱりしていて優しい味。食後にピッタリで、スッキリとします。

食後には温かいお茶とジェラートでホット一息。

 コースメニューは1時間ほどかけて、さまざまなメニューをじっくり楽しめます。そのため、お食事の時間を大切にしたい方にピッタリです。恋人や家族との会話を楽しみながら、火を囲み、お食事を愉しむ。なんとも贅沢な時間です。

 もちろんコース料理以外のメニューも本格的なものが充実。写真は「五穀米のカツカレー(1,480円)」です。カツはサクサクで食感が楽しく、カレーは辛さの奥にほんのりと甘みが感じられ、子どもでも美味しく頂けそう。ちなみに五穀米が苦手な方は、白米も選べるのでご安心を。

 また秋のおすすめメニュー「相州牛すき鍋御膳」もオススメです。相州牛は神奈川県南足柄のブランド牛で、厳選された餌や水を、3代続く伝統の飼育法で育てられた上質な牛肉。肉厚でしっかりとした肉の甘みを感じられます。

 そのほか、囲炉裏茶寮 八里のメニューはこちらからご確認頂けます。

レストラン売店「八里 茶屋」には甘味も充実

 囲炉裏茶寮 八里の横には、ソフトクリームや串団子、生ビールなどをいただけるレストラン売店「八里 茶屋」も。ここでお食事後やお風呂上がりにソフトクリームやパフェをいただくのもオススメです。

 通常メニュー以外に季節のデザートも充実。ここで購入したデザートやドリンクは、休憩スペースの休息房に持ち込むこともできます。

 また八里 茶屋のすぐ近くには、庭園を眺めながら休憩できるテーブルと椅子が置かれています。ここでビールや甘味などをいただくのもアリ。箱根の透き通る空気を感じながらいただくドリンクやデザートは、より美味しく感じます。

 また少し館内を移動して囲炉裏場でソフトクリームをいただくのもオススメ。

湯上がりにのんびり一休み。箱根湯寮の休憩スペース

 日帰り温浴施設といえば、休憩スペースの充実度も気になるポイント。箱根湯寮の休憩スペースは、足を伸ばして横になれる畳張りの「休息房」と、リクライニングチェアー完備の「うたたね房」の2種類。

 休息房は一人ひとりが横になって休める広々としたスペース。さらに一人で篭って休めるスペースも設けられており、お風呂上がりに気兼ねなくだらだらしたい人にピッタリ。

 

 休息房の一角にはコミックや雑誌が置かれていて自由に読むことができます。雑誌は最新号が取り揃えられているのもポイント。

 一方リクライニングチェアーがずらりと並ぶ「うたたね房」は、照明が暗く落とされており仮眠をとりたい人にオススメ。各リクライニングチェアにTVはついていませんが、壁に無声で映画が流されています。TVが無いぶん、眠ることに集中できそうです。

 休憩スペースの一角にはアルコールの自販機もあり、思う存分ダメになれそう。

リラクセーションで湯上がりの体をほぐそう

 箱根湯寮には、手軽にリラクセーションが受けられる「ほぐし処 座楽」とガッツリ身体をほぐす「ほぐし庵 ゆるるか」の2つのリラクセーションがあります。

ほぐし庵 ゆるるか

 ほぐし庵 ゆるるかは、着替えてベッドで施術を受けるタイプのリラクセーション。お客さん一人ひとりの体調にあわせたパーソナルメニューで身体の調子を整えてくれる「からだほぐし」や、腕のアロマトリートメントと頭ほぐしによって肩こりや眼精疲労、睡眠不足を改善してくれる「あたまほぐし」、季節のアロマで全身をスッキリとした身体へ導いてくれる「アロマトリートメント」など、全部で6種類のコースが用意されています。

ほぐし庵 ゆるるかの施術メニューはこちら

ほぐし処 座楽

 短い時間で手軽にリフレッシュしたい方は、ほぐし処 座楽を。足つぼや上半身、あたまなど、気になるポイントを10~40分ほどでマッサージしてもらえます。とくに足つぼマッサージなどは、箱根観光で疲れた足を癒やすのにピッタリ。お風呂で身体を温めておけば、よりいっそう気持ちよく施術が受けられます。

ほぐし処 座楽の施術メニューはこちら
 

箱根湯寮で気軽に田舎の里山を体験しよう

 今回、箱根湯寮を訪れてみて感じたのは、”田舎”を感じさせる演出の徹底ぶりがすごいということでした。本物の古民家を移築していたり、囲炉裏の火を絶やさずに焚いていたり、館内の各所に薪や農具が置かれていたり…。まさに五感で里山を感じられる演出と、それをわざとらしく感じさせないさり気なさが、居心地の良さの正体なのでしょう。現に里山出身の筆者もところどころで実家の景色を思い出しました。あなたも気軽に訪れられる”田舎の里山”で、週末トリップを楽しんでみてはいかがでしょうか。

施設詳細

  • 名称:箱根湯寮
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤4
  • アクセス:箱根湯本駅から無料送迎バスで約3分
  • 公式サイト:http://www.hakoneyuryo.jp/
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