昭和時代にタイムスリップ!「柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館」の見どころと遊び方

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東京都葛飾区柴又帝釈天への参道入口にある「柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館」。遠くからでも目を引く昭和レトロな建物の中には、懐かしい駄菓子やグッズ、ゲーム、おもちゃがところ狭しと並んでいて、懐かしい昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に浸れます。今回は昭和生まれの筆者が、施設の見どころをオーナーに直接インタビュー!玉手箱のようにワクワクするテーマパークの魅力と楽しみ方を一挙に紹介します。

柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館とは?

映画『男はつらいよ』の舞台で有名な柴又。駅から柴又帝釈天へ向かう参道は、明治末期から大正にかけて形成されたもので、今も当時と変わらぬ街並が残り、下町情緒あふれる店が軒を連ねています。

まるで映画のセットのような参道の入口にあるのが、柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館。1階は駄菓子がところ狭しと並ぶ「柴又ハイカラ横丁」、2階は昔懐かしいおもちゃが揃った「おもちゃ博物館」です。

葛飾区はおもちゃメーカーが多く集まる「おもちゃの町」。かつてはブリキのおもちゃやセルロイド人形が多く作られ、昭和の葛飾には今のコンビニよりも駄菓子屋が多くあったといわれています。葛飾は下町の子ども文化の象徴でした。

柴又を訪れる観光客に葛飾のおもちゃ文化を伝えるため、2004(平成16)年に柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館を開館。開館にあたっては、近隣の住人からの寄付や、膨大なコレクションを持つコレクターから貴重なおもちゃをお借りしているとのこと。

昭和世代には懐かしく、平成・令和世代には新しい、大人から子どもまで楽しめる昭和のテーマパークです。それでは、宝探しのようにワクワク楽しめる館内の魅力を紹介していきましょう。

 

見る・買う・遊ぶをぜんぶ体験!柴又ハイカラ横丁の楽しみ方

「見る・買う・遊ぶ」がテーマの柴又ハイカラ横丁・柴又のおもちゃ博物館。1階柴又ハイカラ横丁には、約数千種類の駄菓子や雑貨が陳列されています。

 

・昭和レトロな駄菓子を目で楽しもう!

カラフルでポップな商品が並ぶ店内は、見ているだけでテンションが上がる楽しい雰囲気。SNS映えもバッチリです。

でも、あまりに商品が多いので、どこから見ていいのか一瞬悩みますよね。並び方に法則や分類などがあるのかをオーナーに聞いたところ、とくにこだわりはなく、どこか懐かしい雰囲気を感じられるように陳列しているとのこと。

もうこれは宝探し!たくさんの商品の中から子どものころに大好きだった駄菓子を見つけ出した時のうれしさは格別。遠足や近所の公園で食べていた記憶まで蘇ってきそうです。

平成・令和世代の子どもたちも、キュートな包み紙の駄菓子の未知なる味に、きっとドキドキすることでしょう。

 

・リアル「がっちり買いまショウ」な楽しみ方

昭和初期、決められた予算の限度額まで買い物をするバラエティ番組が人気でした。親にお小遣いをもらったら、その金額でいかに自分好みの駄菓子を買おうか…お店で頭を悩ませたものです。親子で出かけたら、子どもに100円を渡して、好きな商品をその場で選ばせてみてはいかがでしょう?

兄弟姉妹で個数を競う遊びや、お釣りを少なくするにはどう買えばいいかなど、楽しみながら算数の勉強もできちゃいます。

ただし、10円のイメージがある駄菓子ですが、昨今のさまざまな価格高騰の影響により、今は10円の商品はなくなってしまったそうです。今店内で一番値段が安いのは、22円の商品。サッカーボールチョコは1個22円(※2023年7月時点)です。

今の子どもは消費税も計算する必要があるので大変ですね。でも、きっと喜んで買い物すると思いますよ!

 

・駄菓子の売れ筋商品は?

オーナーに人気の商品をお聞きしました。よく売れているのは「モロッコヨーグルト」。1961(昭和36)年から発売されているロングセラー商品です。小さな器に入ったヨーグルトを、スプーンでチマチマすくって食べるのが楽しいんですよね。5個入りで195円です。

次に売れているのは、せんべい系。ソースせんべい、梅ジャムせんべいなどです。薄いせんべいの上にソースや梅ジャムを絞り、もう1枚のせんべいで挟んでからぐりぐりと回転させて、ソースやジャムを全体にいきわたらせてから食べるのがコツです。1個65円。

ただ、実際に食べてみたところ、梅ジャムの味が昔と違っていてびっくり!元祖梅ジャムを作っていたメーカーは、2018(平成30)年に創業70年の歴史に幕を閉じ、閉業してしまったそうです。

意外に売れているのが食品系とのこと。周りを見渡すと、確かにカレーや焼きそば、もんじゃなどを発見。え、でも、袋や箱がとてもレトロです!「いつの商品なんですか?」「賞味期限は大丈夫?」と一瞬慌てましたが、オーナーが笑いながら「これは沖縄で今も販売されているものですよ」と教えてくれました。

沖縄限定で発売されている初代ボンカレー。なんと味も昔のままなのだそうです。これは貴重ですね。

「アラビアン焼きそば」も懐かしい!1967(昭和42)年から発売されているロングセラー商品ですが、液体ソースの焼きそばが流行してからは、店頭で見かけることが少なくなりました。

懐かしいものばかりかと思いきや、「ベビースター ぐるぐるもんじゃ」は初めて見ました。調べてみたところ、1996(平成8)年から発売されていました。

「駄菓子の製造会社は家族経営のところも多く、消えてしまった駄菓子もあるけれど、実は新しいお菓子もどんどん発売されているんですよ」と語るオーナー。最近ではグミ系のお菓子が増えているとか。昭和レトロな空間で、まるで宝探しのように新旧の駄菓子巡りを楽しめますよ。

 

・アレンジして楽しむ駄菓子

最近は駄菓子でお酒を飲む人も多いとか。サラミやカルパス、よっちゃんイカなどは、お酒を飲む人にはとくに人気だそうです。

さらに注目されているのが、駄菓子のアレンジ。駄菓子のペペロンチーノに梅ジャムの組み合わせは、駄菓子界の常識なのだとか!一度は試してみたいですよね。

すでに紹介したぐるぐるもんじゃも、ご飯を入れたり、チーズをのせて電子レンジにかけたり、チャーハンの上に乗せて餡かけチャーハンにしたりと、いろいろアレンジして楽しんでいる人が多いようです。

買った駄菓子をそのまま食べるのもいいですが、ぜひアレンジも試してみてくださいね。ここまでは駄菓子について紹介しましたが、1階にはほかにも面白いものがたくさんあります。

 

・一世を風靡した伝説のゲームで遊ぼう!

1階奥には懐かしいゲームが置いてあります。スマートボールは単純だからこそ、気付けば熱中してしまう中毒性の高いゲーム。横にはなんとテレビゲームまであります。

1970年代後半からテレビゲームが置いてある喫茶店が増え、100円玉を積み上げてゲームをする大人の姿が多く見られました。

中にはスーパーマリオのアーケードゲームも!今も全世界で大人気のスーパーマリオが昔からあったことに、子どもたちはきっと驚くはず。もしかしたら、今のゲームより難しいかもしれませんよ。

1階左側の入口を入ってすぐのところには射的もあります。アナログなゲームでワイワイ遊ぶのも楽しそうですね。

 

・雑貨コーナーはお宝グッズの宝庫!

店内左奥には雑貨がたくさん置いてあるコーナーがあります。文房具やシール、マスコットなど、子どもはとくに喜びそう。なんと今大人気でなかなか手に入らないキャラクター商品までありました。

雑貨は海外から来たお客さんにも人気とのことで、雑貨と缶のドロップを買っていく人が多いそうですよ。

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