浜名湖のほとりにあり、はままつフラワーパークと隣接する「浜松市動物園」は緑豊かで広大な敷地を誇る動物園です。日本最大規模である霊長類の展示をはじめ、120種類におよぶ魅力的な動物たちを見ることができます。ふれあいコーナーやエサやり体験などのイベントも行っており、大人から子供まで楽しめるスポットです。ここでは浜松市動物園の特徴やその魅力、そしてアクセス方法や気になる割引・クーポンに関してご紹介します。
浜松市動物園とは?
「はまZOO」の名で親しまれる浜松市動物園は、120種類を超える動物に出会える緑豊かな動物園です。浜名湖のほとりにあり、はままつフラワーパークと合わせて舘山寺総合公園を形成しています。昭和25年(1950年)に開園した歴史ある動物園であり、12万3千平方メートルもの広大な敷地面積を誇るスポットです。
ライオンやアジアゾウ、キリンといった定番の大型動物はもちろん、レッサーパンダなどの人気の小動物に出会えます。陸上動物の他にもアシカなどの水棲動物、ヒメコンドルやフンボルトペンギンといった鳥類も勢揃。中でも、霊長類の展示数は国内最大級にのぼり、67種類ものゴリラやオランウータンに出会うことができます。
アフリカから南米まで、世界中の人気の動物に会える!
動物園と言えば、アフリカのサバンナ地帯の動物たちは外すことができません。肉食獣として、そして百獣の王として名高いライオンをはじめ高さ4mを超える巨大なキリン、縦縞模様が特徴的なシマウマなど動物園のスターたちが勢揃いしています。ピョコンと岩や石の上に立ち上がって見張りをしたり、仲間たちと身を寄せ合ったりするミーアキャットも忘れずにチェックしましょう。他にも、カメルーン出身のマンドリルやアンゴラ出身のキイロヒヒなど、本場アフリカの動物たちを間近で観察することが可能です。
個性的な動物が多い南米エリアからは、のんびりとした様子が愛らしいカピバラやせわしなく走り回るコモンリスザルといった人気者が集合しています。冬場はゆず湯に浸って、満足げな表情をしているカピバラたちをぜひ目撃してください。アルパカに見間違えられやすいラマも人懐っこくて人気ですが、あまりにも近寄り過ぎるとごくまれにツバを飛ばすこともあるため要注意です。
北米など寒い地方出身の動物も魅力的で、国内でも珍しいヨーロッパオオカミや森林に棲むカナダヤマアラシなどが観察できます。ガリガリと木の皮やエサにかじりつくアメリカビーバーや、大きいけれど愛嬌のあるホッキョクグマもおすすめです。さらに、アジア地域出身のレッサーパンダや、東南アジアの水辺に棲むコツメカワウソなど人気者がずらりと勢揃いしています。オーストラリアにしか生息しないクロカンガルーや、日本でもおなじみのエゾヒグマ、ホンシュウジカなども見逃さないようにしましょう。また、ヒョコヒョコ歩く姿がかわいいフンボルトペンギンをはじめ、鮮やかな体色が美しいベニイロフラミンゴや雄々しいハクトウワシなど鳥類も豊富で、大人も子供も思わず時間を忘れて夢中になること間違いなしです。
日本最大クラスの霊長類展示は必見!
浜松市動物園には67種類もの霊長類が展示されており、日本国内では愛知県の「日本モンキーセンター」に次いで第二位の規模を誇ります。特に、ブラジルのリオデジャネイロ州に分布するゴールデンライオンタマリンは、国内で展示しているのはこの浜松市動物園だけです。頭頂部から顎にかけての首まわりの毛が長く伸びており、体毛が赤みがかった金色であることも手伝ってライオンのたてがみのように見えるのが名前の由来となっています。キイキイとまるで鳥のような高い声で鳴き、器用に木から木へと移動する様子を観察しましょう。
また、スマトラオランウータンも貴重で、千葉県の市川市動物園や愛知県の東山動物園などこちらも全国で数カ所しか見ることができません。大きくがっしりとした姿ですが、大人しく穏やかな性格でのんびりと動きます。同じくたくましい外見とは裏腹に優しい性格を持つローランドゴリラ、知性の高いチンパンジーなどおなじみの霊長類たちも勢揃いです。
動物園では大定番であるマンドリルやキイロヒヒ、コモンマーモセットなども見逃せません。サルのようなキツネのような見た目のワオキツネザルは、子連れの場合親猿がおんぶしている様子がかわいくておすすめです。他にも、国内ではなかなかお目にかかれないフサオマキザルやジェフロイクモザル、まるで人間の家族のような行動をとるニホンザルなど見どころはたっぷりあります。
動物たちとのふれあいやエサやりなどイベントが盛り沢山
平日・土日を問わず、毎日園内ではイベントが行われているのも大きな魅力の1つです。平日は、お昼過ぎから実施される「お食事タイム」が中心となります。14時台はアジアゾウとカリフォルニアアシカの獣舎にて、大好物のエサを食べる瞬間を観察しましょう。飼育員さんによる、動物たちの習性やエサの好みなどさまざまな解説を聞くことができるのもポイントです。15時以降はホッキョクグマプールで、泳ぎながら魚をキャッチするワイルドなおやつタイムを楽しんでください。他にも、キリン舎にて大好物のアカシアの葉を食べるシーンや、フンボルトペンギンが我先にと魚を欲しがるキュートな姿をぜひキャッチしましょう。大迫力かと思いきや、意外と大人しく食事をするライオンやトラなど日頃見ることができない貴重な姿をチェックするチャンスです。
土日や祝日には、来園者も動物たちへのエサやり体験ができます。13時半にクロカンガルー舎にいけば、いつもよりカンガルーたちに近付いた状態でエサやりが可能です。そして、ポニー運動場では白く美しいポニーたちと記念撮影ができたり、ふれあい広場でウサギをだっこできたりします。ウサギは特に小さくて大人しいため、大きな動物が怖い小さなお子さん連れの方におすすめです。また、レギュラーイベントではないですが、月に数回「どうぶつガイド」イベントも行っています。日によってガイドする動物が異なるため、気になる方は事前に浜松市動物園ホームページにて解説する動物のスケジュールを確認しておきましょう。さらに、8月の毎週土曜日には、夜20時半まで開園している「ナイトズー」も行われます。アメリカビーバーやアフリカタテガミヤマアラシなどの夜行性動物が、活発に動く様子を観察できるチャンスです。キリンやレッサーパンダなど昼行性動物たちも、昼間とは違った行動をしているため新たな発見があることでしょう。
近隣の「浜名湖」や「はままつフラワーパーク」も一緒に楽しめる
舘山寺総合公園内にある浜松市動物園の隣には、花のテーマパークである「はままつフラワーパーク」があります。大きな自然公園の中に作られた園であるため浜松市動物園の敷地内は自然たっぷりですが、同様にはままつフラワーパークも緑豊かな施設です。約3,000種におよぶ植物が植栽されており、季節によって異なる表情を見せる園内を楽しむことができます。はままつフラワーパークの入園料は小人は無料で大人は500円ですが、もし浜松市動物園と一緒に訪れる予定なら2つの施設の入園チケットのセットを購入した方がお得です。別々にそれぞれのチケットを購入すれば910円ですが、セット券は750円であるため両方行くならぜひ利用しましょう。
また、浜松市動物園のすぐ目の前には、浜名湖の内浦が広がっています。高低差がある園内から浜名湖を見渡すこともできるため、ぜひ園内展望台から絶景を楽しんでください。さらに、浜名湖の海水浴場であるかんざんじサンビーチもすぐ近くにあり、夏期は海水浴を堪能できます。460メートルにわたって続く、白く美しい砂浜を散歩しながら浜名湖を眺めるのもおすすめです。他にも、湖畔にある遊園地の浜名湖パルパルや、浜名湖オルゴールミュージアムといったレジャー・観光スポットがたくさんあります。かんざんじロープウェーに乗って、大草山展望台から西側を見下ろせば雄大な浜名湖の全景を見ることも可能です。浜松市動物園だけでも十分魅力的ですが、せっかくなら一緒に周辺スポットも巡ることをおすすめします。
利用者に優しいサービスが行き届いている
園内はベビーカーや車椅子でもスムーズに移動できる、段差の少ないユニバーサルデザインとなっているため、小さなお子さん連れやご年配の方でも安心して楽しむことができます。ほかにも授乳室が設置されていたり、ベビーカーの貸し出しが行われていたりする点もファミリー層には嬉しいポイントです。入園料に関しても大人は410円で、中学生以下のお子さんは無料であるためいつでも気軽に訪れることができます。また、大きな荷物がある場合は、園内の入口付近にあるロッカーを利用すると良いでしょう。小さいロッカーは200円、大きいロッカーは300円とこちらも良心的です。
浜松駅から少し離れてはいるものの路線バス(遠鉄バス)でアクセスできること、収容台数が多い駐車場が周囲にありなおかつ利用料金が1回200円であることも大きなメリットです。子供向けの遊具コーナーや、随所に設置されている休憩所やレストランなどもあるため1日中たっぷり遊ぶこともできます。
浜松市動物園の料金
一般入園料金
- 大人(高校生以上):410円
- 小人(中学生以下):無料
- 満70歳以上の高齢者:無料
年間フリーパス
- 大人:820円
- 小人、高齢者:無料
浜松市動物園の割引クーポン
わ〜くん浜松
浜松市と湖西市内の中小企業に勤めている方限定となりますが、両市の勤労福祉協会である「わ〜くん浜松」に入会することにより市内各施設の利用料金の割引を受けられるサービスです。Uホールやわ〜くん浜松本部など指定施設に訪れて申請すれば、1回につき10枚まで割引チケットを購入できます。
・大人:通常410円→200円
(小人および高齢者の利用料金は無料です)
浜松市動物園の営業時間
通常営業時間
- 9:00~16:30(入園は16:00まで)
ナイトズー当日の営業時間(8月の土曜日限定)
- 9:00~20:30(入園は20:00まで)
休園日
- 12月29日〜12月31日
浜松市動物園のアクセス
公共交通機関を利用する場合
JR東海道本線「浜松」駅から遠鉄バスで約40分
※バスターミナル1番ポール、30番系統の舘山寺温泉行きのバスに乗りバス停「動物園」にて下車
車を利用する場合
- 東京方面:東名高速道路「浜松西IC」から約15分
- 名古屋方面:東名高速道路「三ヶ日IC」から約30分
浜松市動物園の駐車場
浜松市動物園の入口ゲートのすぐ横に第1駐車場と、道を挟んで第2・3駐車場があります。また少し距離が離れているもののはままつフラワーパークの駐車場も近隣にあり、双方ともに料金は1回200円です。平日はあまり混雑しませんが、土日は混み合うこともあり圜から最も近い第1駐車場から埋まっていく傾向にあります。そのため土日は、開園時間(9:00)より前に到着して駐車しておくことをおすすめします。
はまZOO 第1〜3駐車場
- 住所:静岡県浜松市西区舘山寺町199
- 営業時間:8:00頃開場、閉園後は18:00頃まで
- 駐車台数:560台
- 料金:200円(大型マイクロバスは無料)、割引なし
はままつフラワーパーク駐車場
- 住所:静岡県浜松市西区舘山寺町195
- 営業時間:10:00〜21:00
- 駐車台数:600台
- 料金:200円、割引なし
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