東山道
埼玉県
飯能
- 旧街道
基本情報
名称 |
東山道 トウサンドウ |
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住所 |
埼玉県比企郡吉見町 |
連絡先 | 問合せ先 電話番号:0493-54-9111 |
ホームページ | http://www.town.yoshimi.saitama.jp/guide_touzandou.html |
平成13年度に実施した西吉見条里遺跡の発掘調査で、道幅9〜12mの大規模な古代の道路跡が発見された。発見された古代の道路跡は、その規模とルート方向から「東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)」の可能性が指摘されている。現在までに1.8kmにわたる部分で、ほぼ直線状に延びていることが確認されている。この道路跡は、南に向かうと武蔵国の中心であった東京都の府中市に到り、北に向かうと群馬県・栃木県・福島県・宮城県を通過し山形県・秋田県に到達する。道路とは本来、人々が自由に行き交うものだが、東山道は特定の任務をもった役人や、地方での反乱を鎮圧するための軍隊が通行するための道路である。往来の便をはかるために中継基地として約16km(この当時の単位で30里)ごとに「駅屋うまや」を置き、馬を10疋ひき常備していたとされている。西吉見条里遺跡で発見された古代道路は、低湿地から自然堤防である微高地上にかけて検出した。このような事例は全国的に見ても調査例が少なく、低湿地という悪条件の地盤を克服するために、さまざまな土木工法が確認されている。