三番叟

基本情報

三番叟は三番猿楽と呼ばれて古くからあり、室町時代に始まったと伝えられる伝統芸能で、別名「踏子(ふみこ)」とも呼ばれています。舞うのではなく、踏み鎮めの祈祷のなごりだと考えられています。翁(おきな)、千歳(せんざい)、黒木将(くろきじょう)の三神にふんした子どもたちが、謡(うたい)や笛、太鼓、拍子木のリズムに合わせて力強く舞台を踏みます。「とうとうたらり、たらりらたらり」と、ゆっくり低い声の地謡ではじまる三番叟。「天下太平」「長久円満、息災延命」などの祈りをこめ、秋祭りの日、香美町内の7地区で氏神に奉納されます。1つの地区に集中して残っているのは、兵庫県下でも大変珍しいとされています。町指定無形民俗文化財にもなっており、森三番叟（森会館）／一日市三番叟(一日市こども広場)／下浜三番叟（下浜薬師堂）／香住三番叟(香住文化会館駐車場)／沖野三番叟(沖浦大放神社)寿式三番叟（新屋熱田神社）で行われます。

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