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西山浄土宗の寺である。開基については詳らかではないが、衣奈八幡神社の別当寺が六坊もあり、元真言宗の寺院ではなかったかと考えられる。 ところが、延宝6年（1678）の「日高鑑」に「寺一軒浄土宗」とあり、天和3年（1683）の「法蔵寺末寺堺内改帳」に「浄土宗西山派法蔵寺末寺」と記載されている。 その後、享保年間泰空分碩上人の代に本堂再建、大正末期に庫裡建築、昭和44年札空円譲上人の代に現在の本堂が再建された。ご本尊は弥陀三尊像である。なお、当寺境内に、衣奈八幡神社極楽寺の護摩堂が移転され、十一面観世音菩薩立像、弥陀三尊立像などが安置されており、特に木像十一面観音立像」は由良町の文化財第3号に指定されている。室町時代の作である。

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