新宿御苑|心と体をほぐす、都会のオアシス。

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皇室ゆかりの歴史的建造物を見学

 新宿御苑のなかには、イギリス風景式庭園の旧洋館御休所、日本庭園の旧御凉亭など、皇室の歴史を継ぐ貴重な建物があります。風情あふれる希少な建造物を巡って、明治・大正・昭和の歴史に思いを馳せてみませんか?

 

旧洋館御休所

スティックスタイルはファサードのデザインが特徴的

 旧洋館御休所は、明治29(1896)年に建てられた天皇や皇族の休憩所。19世紀後半にアメリカで流行したスティックスタイルを基調とした希少な洋風木造建築で、園内で戦災の被害を免れた数少ない建物です。

 平成6(1994)年まで新宿御苑管理事務所として使用され、平成13(2001)年に重要文化財(建築)に指定されました。毎月第2・第4土曜日の10時~15時に特別公開されています。※月により変更があるので、詳細は03-3350-0151(新宿御苑サービスセンター)で確認してください。

 

旧御凉亭(台湾閣)

池と反対側に入り口があり、中からは日本式庭園の絶景が望めます!

 さきほども登場した旧御凉亭は、日本庭園の池の畔にあり、水辺の景色や涼を楽しむための建物。昭和天皇のご成婚記念に、台湾在住の日本人が贈ったもので、中国南方地方の閩南建築様式を取り入れた希少な本格的中国風建築です。

 平成16(2004)年に東京都歴史建造物の指定を受けています。

 

旧新宿門門衛所・旧大木戸門衛所

旧新宿門門衛所、旧大木戸門門衛所は、ともに昭和2(1927)年に建てられた門衛所です。

旧新宿門門衛所
旧大木戸門門衛所

 いずれも宮内省匠寮の設計で、初期の鉄筋コンクリート造であることから、歴史的価値が評価されている建造物です。

 門衛の詰所であると同時に、休憩・宿直用の施設だったようですが、現在は使われていません。

 

茶室・楽羽亭

木々に囲まれ、ひっそりと佇む美しい茶室

 明治時代に皇室の休憩所として建てられた楽羽亭ですが、昭和20(1945)年に戦災で焼失。現在の建物は昭和62(1987)年再建の二代目です。木の香る純日本的な建物で、落ち着きのある優美な茶室で、茶会や句会などでの貸し出しに対応しています。

 10時~16時まで、呈茶(抹茶和菓子のセット)を700円でいただくことができます。

 

茶室・翔天亭

新宿御苑の自然、空気と一体化するような空間

 明治39(1906)年、新宿御苑が造営された時に建てられた翔天亭も、昭和20(1945)年に戦災で焼失。その後、昭和29(1954)年に再建され、平成3(1991)年に建て替えられました。豊かな緑を一望しつつ茶事をたしなむことができます。こちらの茶室も貸し出し可能です。

 このように戦災を免れた由緒ある建物たちが語りかけてくる歴史に耳を傾けると、ノスタルジックな気分を味わえますね!

 

親子へのおすすめは自然鑑賞

 明治期に日本の近代農業や園芸の振興を担った「内藤新宿試験場」「新宿植物御苑」の流れを汲む新宿御苑。今も絶滅危惧植物の保全に取り組むなど研究機関としての役割を果たしています。その豊かな自然環境は、生物観察や自由研究にもぴったりです。

外国産の樹木や珍しい花々を探しに行こう!

 新宿御苑では珍しい樹や植物もたくさん見ることができます。園内には約1万本の木が茂り、なかでもヒマラヤシーダー、ユリノキ、プラタナス、ラクウショウなどは、国内で初めて植栽された外国産樹木だそう。樹齢100年を超えている樹も珍しくないんですね!

 

大温室

 

大木戸門からほど近いところに建つ大温室。都内屈指の規模と展示クオリティ

 平成24年(2012)11月にリニューアルオープンした大温室は、面積約 2,750 平方メートル、高さ約 15m の温室内に、約 500 種類の植物が栽培されています。

都会生活のなかでは見かけない植物がたくさん!

ジャングルや池沼、山地、乾燥地、また国内の亜熱帯地域・小笠原諸島や南西諸島などの植物を、環境テーマごとに鑑賞することがで

きます。
 

かわいらしいサボテンや毒々しいほど鮮やかな南方植物、美味しそうなフルーツも…

 サボテン類のキンシャチ、食虫植物のウツボカズラやパパイア……、南国の花や果実のなる木がいろいろ見られます。

 もともと新宿御苑の温室は日本の本格的な洋ラン栽培発祥の地としても知られ、「レリヤ・シンジュク」など“シンジュク”の名を冠した品種を多く生み出してきました。

 大温室には、歴史あるランや日本の絶滅危惧植物の展示もあり、足を踏み入れたらつい時間が過ぎるのを忘れてしまいそうです。

 

自然観察フィールド「母と子の森」

「母と子の森」は広さ東京ドーム約1個分! 動植物と出合い、自然と触れ合おう!

 「母と子の森」は、都会の子どもたちが自然とのふれあいを楽しめるようにと造られた「母と子の森」は、約4ヘクタールもある自然ふれあいゾーンです。1周約430mのコース内には、生き物が生息しやすい環境が整えられており、普段の生活では見られない虫や動植物に会うことができます。

 

新宿御苑母と子の森自然教室

「母と子の森」では、親子で参加する自然教室も無料開催しています。平成29(2017)年度の開催日とテーマは下記の通りです。

・4月29日(土・祝)「春の森たんけん/生きもの展示」(終了)

・6月4日(日)「初夏の森たんけん」(終了)

・7月30日(日)「夏の生きものさがし」(終了)

・9月24日(日)「秋の生きものさがし」

・10月22日(日)「木の実とあそぼう」

・12月3日(日)「落ち葉とあそぼう」

・平成30(2018)年3月4日(日)「春をさがそう」

開催時間や定員、申し込み方法や期間は、ホームページにて確認してください。

(次ページはお花見情報&ベーシックインフォメーション)

 

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