新宿御苑|心と体をほぐす、都会のオアシス。

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桜の名所でお花見を

 新宿御苑といえば、都内随一の桜の名所。園内には約65種1100本の桜が植栽されており、2月のカンザクラから、4月下旬のカスミザクラまで、長期間にわたってお花見が楽しめます。

多種多様な桜が順番に咲き、お花見シーズン中何回足を運んでも違う表情が見られます

 とくにソメイヨシノが見頃を迎える3月25日から4月24日は、「春の特別開園」として毎日休まず開園するのもうれしいですね。

 春以外の季節にも、さまざまな花の見頃が順番にやってきます。

ツツジのシーズンは園内がビビッドに。多彩な株が色とりどりの花をつける
アジサイが咲く頃は、雨の日もまた情緒があっておもしろいかも…

 桜の後、春から夏にかけてツツジ、バラ、サツキ、アジサイ、クチナシなどが花開きます。

黄色く色づくプラタナス並木もよいが、日本庭園の池沿いに立つ楓の紅葉は圧巻

 秋は紅葉と真っ赤なヒガンバナ、香りのよいキンモクセイなど、そして冬にはスイセンやフクジュソウ、春の足音を知らせる梅や椿などが咲いていきます。

由緒正しい菊花壇に日本的な伝統美が漂う。菊花壇展は、春のお花見同様、御苑に注目が集まる行事のひとつだ

 毎年11月には、皇室ゆかりの「新宿御苑 菊花壇展」を開催。開催期間中(11月1日~15日)は、「秋の特別開園」として毎日休まず開園します。

 訪れる季節によってまったく違う表情を見せてくれるのも、新宿御苑の魅力のひとつですね!

ランチを食べるなら…、おすすめ3選

 新宿御苑の園内には、散策の合間に一息ついたり、食事を楽しんだりできるふたつの飲食施設、「レストランゆりのき」「カフェはなのき」があります。

レストランゆりのきの内観。席数はおよそ120席で、予約は不可

 店内では、江戸時代に栽培が始まり、新宿一帯で栽培された「内藤とうがらし」や「内藤かぼちゃ」など、新宿御苑ゆかりの食材や江戸東京野菜を使用したオリジナルメニューがいただけます。

 

シカ肉カレー

香りよく、辛さは控えめのシカ肉カレーは幅広い世代に人気

 北海道のジビエであるエゾシカのカレーに、レタスやトマト、オリーブなど、御苑ゆかりの西洋野菜を添えて。シカ肉の味付けには、江戸東京野菜・内藤とうがらしが使われています。

 

江戸東京野菜のスイーツセット

江戸東京野菜を使った手作りスイーツは、甘すぎず、素材の美味しさを噛みしめられる

 滝野川ゴボウのガトーショコラ、内藤かぼちゃのパウンドケーキ、伝統小松菜のパウンドケーキ、長ネギと内藤唐辛子のケーキをワンプレートに盛り合わせ。かわいらしくて華やか、もちろん美味しいスイーツです。

 

内藤とうがらしドッグ

散策の合間に小腹が空いたら、この内藤とうがらしドッグがおすすめです!

 内藤とうがらしソーセージとシカ肉ソースのホットドッグです。テイクアウトにして、園内のベンチでいただくこともできます。

 

新宿御苑で癒された後は…

 新宿御苑は、もともと徳川家康が譜代の家臣・内藤清成に与えた江戸屋敷の一部です。明治5(1872)年、この土地に近代農業の発展のための「内藤新宿試験場」が設置され、欧米式の作物栽培法や牧畜の研究が行われるようになりました。明治12(1879)年になると、「新宿植物御苑」に名が変わり、皇室の御料地・農園として運営されるように。この頃の施設や栽培植物を引き継ぎ、明治39(1906)年、新宿御苑が誕生しました。現在、皇室関係の歴史的建造物が園内で見られるのは、そのためです。 

 新宿御苑は、大正6年から観桜会(戦後は「桜を見る会」)、昭和4年から観菊会の会場として定着。戦中は空襲によって、旧御凉亭と御休所以外の園内の建物がほぼ全焼という打撃を受けましたが、戦後は国民公園としての運営されることに。平成18(2006)年、「新宿御苑」として100周年を迎え、今に至ります。

 

 

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