10.銅版画と楽しいワークショップ「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」
「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」は、ヤマサ醤油の倉庫として利用していたスペ- スを改装した美術館で、日本の版画家・浜口陽三の作品が収蔵・展示されています。
ヤマサ醤油第10代目社長・濱口儀兵衛の三男である同氏は、カラーメゾチントと呼ばれる独特の銅版画技法を開拓し、静謐な中に宿る美しさで多くのファンをとりこにしてきました。銅版画は基本的に黒1色の作品が多い中、同氏の銅版画は4色で描かれており、色彩が織りなすグラデーションは、唯一無二の輝きを放っています。
金属を彫刻のように彫って作る銅版画は、独特の奥行きがあり、油彩画やポスターとは違う魅力を放っています。そのため彫るという手作業や、作品の肌合いを楽しく実感できるような体験コーナーが、展覧会の一角に必ず用意されています。大人も子供も遊べるので、ぜひ参加してみてください。
美術館では浜口陽三の作品とともに、銅版画の魅力と美しさを広める企画展を開催。版画教室などの参加型イベントも実施しています。 年に一度は浜口陽三夫人である南桂子の銅版画展を開催。また。日常使いできる小物づくりやプレゼントにぴったりのアイテムまで、手軽に作れるワークショップも盛んに行われています。オンラインワークショップなど種類も豊富です。
アクセス抜群で名作&名品を気軽に鑑賞できる東京駅周辺はアート天国
東京駅から徒歩圏内に名作と名品が鑑賞できる美術館が揃っているのが大都市ならでは。入館料もリーズナブルで、はしごでアート鑑賞が叶うのはとても嬉しい部分です。教科書に載るような国宝や重要文化財をはじめ、日本のアートシーンを牽引した作家たちの魂のこもった作品を間近にみることで、よりアートが好きになるはず。もちろん数駅移動するだけで、個性的なアートや今までしら叶った新しいジャンルとの出会いも盛りだくさん。次の休日は、心に栄養を与えるためにぜひ東京駅周辺でアート探訪をしてみてはいかがでしょうか。
(※2018/8/29に公開した記事を再編集したものです。掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)