7.誰もが知っている『にんげんだもの』をさらに深掘り「相田みつを美術館」
東京国際フォーラムの地下1階に位置する「相田みつを美術館」は、詩人・書家である相田みつをの原作を展示する美術館。書、詩、短歌、ろうけつ染めなど、800点以上の作品から企画展に沿ったテーマで常時約100点ほどが公開されています。
館内は“人生の2時間を過ごす場所”をコンセプトに設計。相田みつをが毎日散策しながら思索にふけった栃木県足利市の「八幡山古墳群」をイメージし、環境に配慮した珪藻土で覆われた空間が広がっています。不思議と心が落ち着くライティングや作品の前に座って鑑賞できるベンチも多数用意され、作品鑑賞に1時間、余韻に浸るのに1時間、作品にふれるだけでなくじっくり心で味わう美術館です。
7つの展示室のほかに、エントランスを抜けた階段の上には作品が映し出される大きな井戸、相田みつをの生前の制作シーンを上映するビデオルームやアトリエ再現コーナー、カフェなどもあり、ゆったりとした時間が過ごせます。
館内には、作品と一緒に撮影できる専用スペースも用意。また、「水書板(すいしょばん)」という特殊な板が設置され、筆に水をつけて文字を書くと、墨で書いたように字が浮かび上がってきます。5分~10分ほどで板は乾き、乾いたら文字は消えてしまいます。作品を観賞した後は、書家になった気分で書道を体験してみてはいかがでしょうか。
併設のミュージアムショップは入場無料なので、ショッピングのみの利用も可能。相田みつを作品をモチーフとしたカプセル自販機「ミニフレームアートコレクション」が人気なので、来館記念におすすめです。
8.国内外の現代美術を老舗美術画廊で鑑賞「ベイスギャラリー」
「ベイスギャラリー」は、国内外の現代美術作品を中心に展開する美術画廊です。ギャラリースペースでは年間6〜8回ほどの展覧会を実施。また、同時にアートディーリングも数多く手がけています。
アメリカやヨーロッパ、東アジアに東南アジアなど、世界各国の美術作品の取り扱いを手がけており、彫刻からモダンアート、コンテンポラリーアートまで初めて見る世界のアートが溢れているのが特徴です。「音楽と美術」をテーマとする美術館「artegio(アルテジオ)」を手がけるなど、アートと鑑賞者をつなげる活動も積極的に行なっています。なお、鑑賞するだけでなく、気に入った作品は購入することができるのも美術画廊の強み。ぜひ、自分好みの作品と出会いにいってみてはいかがでしょうか。
9.銀ブラ途中に極上のアート体験を!「ポーラ ミュージアム アネックス」
ポーラ銀座ビルのコンセプトとして挙げられている「美容」「美術」「美食」の3つの美の1つである「美術」を担っているのが「ポーラ ミュージアム アネックス」。銀座を訪れた人々に気軽にアートとふれあい美意識と感性を磨いて欲しいという願いから無料で国内外の作品を公開しています。
ポーラ美術館収蔵の「ポーラコレクション」から最新アートを紹介する企画展で未来へとつながるアートの可能性を鑑賞者に提示してくれます。コンパクトな展示室では、絵画や彫刻をはじめポーラならではの視点でファッションを紐解くなど多彩な展示内容が評判となっています。また、チャリティーオークションなども開催し、アートと社会をつなぐ活動も積極的に行なっています。
なお、公益財団法人ポーラ美術振興財団では、若手芸術家の海外研修への助成なども行っており、同財団で助成採択されたアーティストの作品展示など次世代を担うアーティストのサポートも行っています。外側だけでなく内側からの美しさも芸術で磨くことができる唯一無二の美術館とも言えるでしょう。