東京国立博物館の見どころは?日本屈指のコレクションや各館の魅力、人気のお土産をレポート

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貴重な納宝物と作品が並ぶ「法隆寺宝物館」を探索

法隆寺宝物館は、奈良にある法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された品を収蔵・展示している展示館です。宝物約300件のうち、7世紀の宝物が多く含まれているのが特徴です。さっそく館内を巡ってみましょう。

・法隆寺献納宝物を代表する「灌頂幡」

写真左側の国宝「灌頂幡(かんじょうばん )」(飛鳥時代・7世紀)と、写真右側にある献納宝物のひとつ重要文化財「金銅小幡(こんどうしょうばん )」(飛鳥時代・7世紀)が合わせて展示されています。「灌頂幡」は組み立てられていませんが、組み立てると四角い傘の形をした天蓋から大幡と小幡を吊り下げます。各部に如来三尊像や供養菩薩、奏楽天人などが緻密に彫られていて、とても美しいものでした。

 

・異質な雰囲気の空間「金銅仏、光背、押出仏」

6〜8世紀までの金銅仏や光背、押出仏が展示されたエリア。薄暗い部屋には仏像が並び、そこだけ違う空気が流れているようでした。重要文化財の「菩薩半跏像」(飛鳥時代・推古14(606)年または天智5(666)年)なども展示されています。

 

・好奇心が満たされる「体験型展示スペース」

中2階にある体験型展示スペース「デジタル法隆寺宝物館」。常設展示が難しい法隆寺ゆかりの品を、デジタルコンテンツと複製品で体験できるコーナーです。自分でコンテンツを選んで体験できるので、気になる美術品の詳細を詳しく知りたい方に人気です。

このほかにも1階第3室では、金・土曜日に飛鳥時代から奈良時代の伎楽面を展示しています。重要文化財の「伎楽面 酔胡王」(飛鳥~奈良時代・8世紀)も展示されているので、気になる方は足を運んでみてください。

 

外観も美しい「表慶館」

1900(明治33)年、皇太子(後の大正天皇)のご成婚を記念して計画され、1909(明治42)年に開館した表慶館。Jコンドルの弟子である宮廷建築家の片山東熊氏が設計しただけあり、実に美しい建物です。特別展や催しが開催されている時でないと中に入れないそうですが、美しい外観と建築様式を見るだけでも満足できます。

 

芸術的な油彩画の宝庫「黒田記念館」

黒田記念館は、東京国立博物館から一旦出て、道路を渡ったところにあります。洋画家黒田清輝氏の「遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるように」という遺言によって建てられた同記念館。黒田清輝氏の油彩画約130点、デッサン約170点、写生帖などを所蔵・展示しています。

黒田記念館に入って2階の一番奥にあるのが「黒田記念室」です。ここでは遺族の方々から寄贈された遺作を展示。黒田氏が絵描きとして活動しはじめた初期から晩年までの作品が展示されています。

黒田記念室から出て左側にある部屋が資料室です。奥にある画面をタッチすると、個々の作品について調べることも可能。ソファがあるので、ゆっくりくつろぎながら過ごせますよ。

 

 

ミュージアムショップで人気のお土産は?

東京国立博物館には、お土産を購入できるショップが複数あります。今回は各ショップの特徴を解説しつつ、おすすめの商品をピックアップして紹介します。

 

・本館1階のミュージアムショップは本の品揃えが豊富!

本館1階にあるミュージアムショップは、天井が高く開放的な雰囲気のショップです。右側のスロープの手すり部分や半2階にある本棚には、美術関連の本がずらりと並んでいます。ほかの美術館や研究機関の本も取り扱っているため、資料を探しに訪れるお客様も多いそうです。

そんな本館1階のミュージアムショップでおすすめなのが、「東京国立博物館オリジナル 八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入りクッキー」(1,080円)です。

東京国立博物館がはじめて入れ物からプロデュースしたオリジナルのお菓子で、老舗、東京會舘のクッキーが入っています。所蔵品の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」の雰囲気を出すよう、試行錯誤して作られたのだとか。発売当初に作った3,000缶がすぐに完売したという人気商品です。

ちなみに、店内にはほぼ原寸大のレプリカが330万円で売られているので、ぜひ比較して見てみてください。ちなみにレプリカは、高額にもかかわらず過去に4台も売れているそうです。

「はにわソックス」(480円)は、気軽に渡せる人気お土産のひとつ。足の甲の部分に見える埴輪の顔がとてもかわいかったです。丸めてパッケージされているので、小さなお土産を探している人にぴったりです。

店内にはほかにも手ぬぐいやアクセサリー、文具、屏風など、さまざまなオリジナル商品が並んでいます。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

・筆や硯が並ぶ東洋館のミュージアムショップ

東洋館に入ってすぐ右側にあるミュージアムショップには、本や筆、硯、鞄など、さまざまな商品が販売されています。ここにしかないオリジナル商品もあるので、展示を見た後はぜひ立ち寄ってみましょう。

中でも興味を引いたのは、「如来頭部レプリカ」(278,055円)。凛々しい表情をした如来頭部のレプリカですね。ちなみにこちらのミュージアムショップでは、筆や硯などの商品が人気だそうです。

 

・白を基調とした正門プラザのミュージアムショップ 
 

正門手前にある「正門プラザ」内のミュージアムショップ。東京国立博物館に入館しなくても、本館1階にあるミュージアムショップの一部の商品を購入できるスポットです。奥には休憩できるスペースもあるので、待ち合わせなどに活用してもいいですね。

 

東京国立博物館へのアクセス方法

電車でアクセスする場合の最寄駅は、JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口です。どちらも駅から徒歩約10分程度で到着します。また、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅からは、いずれも徒歩約15分かかります。

バスを利用する場合は、台東区循環バス「東西めぐりん」で上野駅入谷口、もしくはJR上野駅公園口バス停から「上野公園経由・三崎坂往復ルート」のバスに乗車。東京国立博物館前バス停で降りましょう。

車を利用する場合は、首都高速道路上野線「上野出入口」から約5分。東京国立博物館内に駐車場はないので、近隣の駐車場を利用してください。

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