【屋外展示場】時代を駆け抜けた名機と出会う
屋外展示場には、約20機の小型航空機が展示されています。空の旅の歴史上、貴重な航空機や、海上保安庁やマスコミの取材に使用されたヘリコプターなどを間近で見学できます。(2021年4月現在、航空機内部の見学は休止中)
屋外展示の目玉は、国産旅客機「YS-11」の試作1号機。日本は、戦後しばらく航空機の製造を禁じられていましたが、解除後に「日本航空機製造」が定員64名の国産旅客機を手がけ、1962年にこの試作1号機の飛行に成功しました。
小さな子どもたちが操縦体験できる「バッテリーカー」(1回200円)もありますよ。
【747 セクション41】ジャンボ機の機首部分に潜入
1969年、アメリカ・ボーイング社で生産が始まり、今も現役で空を飛ぶ「ボーイング747」、通称「ジャンボ」。本館西棟では大型模型が見られますが、こちらはなんと本物の機首が展示されています。「セクション41」とは、ボーイング社による機首部分の呼び名。数々の航空会社での運航を終え、アメリカの砂漠で眠っていたものを解体し、ここまで運んできたそう。知識豊富なガイドによる解説付きの「機内ツアー」は、満足度が高いと評判です。
内装の一部が剥がされたセクション41の機内は、内部の構造が丸出しに。普段見られないジェット機の構造を、説明を聞きながらじっくり見学できます。
「ジャンボ」の操縦席に座った記念に、写真撮影をどうぞ。
最後はミュージアムショップをチェック
航空機の世界をたっぷりと味わったら、帰る前のお土産チェックも忘れずに。本館1Fエントランスホールにあるミュージアムショップでは、航空機に関するグッズや書籍、おもちゃ、模型など、航空関係アイテムが所狭しと並んでいます。
航空科学博物館オリジナルグッズも種類豊富。チケットをイメージした「マスクケース」(250円)や「自由帳」(330円)、「フライトタグ」(660円)など。
人気のエアライングッズも手に入ります。ユナイテッド航空の「エコバッグ」(550円)は、普段使いにもぴったり。
飛行機の魅力が詰まった充実の施設
飛行機の世界にリアルに触れる展示やアクティビティが満載で、子どもも大人もたっぷり遊べる「航空科学博物館」。自由な空の旅への想いが募る今だからこそ、カメラ片手にお出かけしてみてはいかがでしょう。
取材・文/小島典子
撮影/アーク・コミュニケーションズ