貝からの緊急メールが届く?
また、一風変わったこちらの機械は、貝がお喋りをして海のことを教えてくれる「貝リンガル」と呼ばれる物です。赤潮の発生などのトラブルが発生すると、あらかじめ貝に取り付けられたセンサーが貝の開閉を読み取ります。緊急時は携帯電話などに警告メールが届くようにもなっているのです。
貝から顔文字付きのメール……。緊急事態ではあるのですが、そのかわいらしさに思わずほっこりしてしまいそうです(笑)。
待望の浜揚げの瞬間
そして、2年の月日が経ち、いよいよ待ちに待った「浜揚げ」の作業です。
貝から身を取り、真珠だけを取り出します。この際、貝柱は食用になり、砕かれた身は肥料として再利用されます。
そして、ぬめりをとるため、海水と一緒に置けに入れて取り出したものが、浜揚げ珠。その後、宝飾品としての厳しい選別をされる過程にうつるのです。
ネックレスができるまでの工程
ミキモトの代名詞とも言える、パールネックレス。このネックレスも、様々な工程を経て作られています。
まずは、最初の工程で「良い真珠」と「悪い真珠」に分けます。もしかすると、「せっかく作った真珠を使わないのはもったいない」と思う人もいるかもしれません。でも、安心してください。
使えない真珠は、ミキモト化粧品など別の部分で利用されるのです。
その後、選別された真珠はドリルを使い穴開け作業が行われます。
そして、人の目で一つひとつ真珠を揃えていく連組作業へと取り掛かります。こちらは、最初に基準となる真珠を決め、それに近い色や光沢真珠を揃えていくという作業です。
この作業では、ネックレスにしたとき、色や光沢が揃うように瞬時に真珠を見極める必要があります。ただ、実際に映像で作業風景を見た筆者は、頭の中が「???」状態に。ものすごいスピードで作業を進める様は、まさに職人技! ぜひ、来島した際はこのプロの技をご覧になってください。
実際に体験できるコーナーもありますよ。