3.銀閣寺
室町幕府8代将軍、足利義政が自身の隠居後の山荘として造った銀閣寺。彼の美意識が投影された境内は、わび・さびの世界を体感できる空間となっています。向月台、銀沙灘といった砂のアートは、現代アートにも通じる美しさを感じさせます。「銀閣」と呼ばれる観音殿は銀に光ってはいませんが、これは3代将軍足利義満がつくった金閣と対比しての呼び名です。正式名称は東山慈照寺です。
4.八坂の塔(法観寺)
八坂の塔は高さ46メートル、京都のさまざまな場所から見ることができる東山のシンボルです。飛鳥時代の592年、聖徳太子が夢のお告げにより建てたという伝承が残っています。国の重要文化財に指定されていますが、重文に指定されている中では日本で唯一、通年で内部公開を行っていることはあまり知られていません。不定休の場合があるので、内部を拝観したい場合は事前に電話で確認してから向かいましょう。内部では美しい壁画や仏像を間近で見られます。
5.高台寺
高台寺は祇園や東山のにぎわいを感じられる場所にある、庭園が美しい寺院です。豊臣秀吉の妻、ねね(北政所)が夫の菩提を弔うために建立しました。建立当時は伏見城の一部を移築しており、壮麗な姿でしたが、火災に遭って今の姿になりました。春の桜の時期や秋に紅葉が美しい頃は、夜間ライトアップが開催されます。特に紅葉の時期は行列ができるほど人気です。